ホワイトキューブの茶室から-私芸術論―

京都と大阪の<まんなか>あたり/やや現代美術<寄り>のギャラリー/ここでは日常のあれこれが「芸術」になる<手前>を考察できればと。。。

祭り論

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大阪生まれの大阪育ちの私ですが、ご縁あって、かれこれ30年近くみちのく山形の地でいろいろお世話になっていまして、準山形県民を自称しております。

そんなふるさとで先日「東北六魂祭」が開催されました。
先の震災からの復興を祈って1年に1度、東北六県の夏祭りが集結するお祭りで、仙台市から始まって、盛岡市福島市と巡回し、今年は山形市での開催でした。

たまたま、仕事でその山形に居合わせたのですが、前日から自衛隊さんのブルーインパルスの六魂祭記念アクロバット飛行の予行演習がほんとにすぐ真上というか頭上で敢行されたりしてお祭り前からすでにテンションMAXとなり、仕事そっちのけ?モードです。

お祭りのパレードは市内の大通りを、秋田→竿燈祭り、山形→花笠祭り、盛岡→さんさ踊り、仙台→七夕&雀踊り、福島→わらじ祭り、青森→ねぶた祭り、の順に進んでゆきます。

東北六県を代表するお祭りを一度に観れる超貴重、超豪華版です。
やはり直に触れると胸にグッと熱いものがこみ上げてきました。

各地の気候や風土、歴史や気質、そして祈り、のなかで生まれ培われたリズムや色彩、踊りなどなど、それぞれに心を揺さぶられました。

行ったことのない所がほとんどですが、目の前を通って行くお祭りを観るだけでも「あっ、青森はこんなとこかな?秋田は、盛岡は、福島は仙台は。。。」といろいろな県民性みたいなものも見えてきます。

そして、なにより各地のみなさんがそんな自らの風土を愛し大切にし、誇りを持って、生きるパワーにしているんだなと。そんなオーラをMAX感じさせていただきました。

根底にこれがあるからこそ私たちは癒され、励まされ、鼓舞されるのだと。

唯一無二の価値観であるからこそ、地域を超えて共感があり、地域を超えて広がってゆくはずなのだと。。。

まさに「私芸術」→「芸術」のかたちが祭りの中にはありました。

「芸術」の根源をそのようなところに私は求めたいかなと、あらためて感じました。。。