ホワイトキューブの茶室から-私芸術論―

京都と大阪の<まんなか>あたり/やや現代美術<寄り>のギャラリー/ここでは日常のあれこれが「芸術」になる<手前>を考察できればと。。。

2014-01-01から1年間の記事一覧

ノートの時間。。。

10月、ノートギャラリーでは「Note Cafe Style ノートの時間 ウエダマユミ展」を開催しています。 ノートギャラリーには絵画、音楽、彫刻、文学などなど公的に認められている「芸術」の形式の前の段階、その作者(この段階ではまだ作者ですらないかも)の住…

富士山論 2

先の富士山論を語っていた私はまだ富士山に登ったことがありませんでした。 よく考えたら富士に登ったことが無いのに富士を語るなんて。。。なんと軽率なことをしてしまったんだろう。。。 そんな私に富士登山の話は唐突にやってきました。 家内が突然「富士…

祭り論

大阪生まれの大阪育ちの私ですが、ご縁あって、かれこれ30年近くみちのく山形の地でいろいろお世話になっていまして、準山形県民を自称しております。そんなふるさとで先日「東北六魂祭」が開催されました。先の震災からの復興を祈って1年に1度、東北六県の…

富士論

なぜか富士山はめっちゃ好きです。あっ、大概の方は好きですよね。普段、近くに住んでいるわけでもなく、小さい頃から見て育ったわけでもないのに。。。やはり、日本人だからでしょうか?実物の富士山に初めて出会ったのは、中学の時の修学旅行。確か東京→富…

桜論

2014年4月1日。社会人の新学期。私たちの場合はそれを象徴するのは、家の裏手に咲いたこの小さな桜。誰かが植えたわけではなく、どこからか飛んできた種が芽をつけて自力で成長し、一昨年くらいから花を咲かせはじめました。よく庭仕事をしていた家内は、花…

ネーミング論

話は少し前後しますが、ギャラリーの名前を付けるのにもかなり苦労しました。 この町家はお隣の「mani cafe」さんとニ戸一、つまり柱というか骨組みがひとつの建物で、壁で仕切られて中が半分半分、別々になっています。 なので最初に考えたのが「ハーフハウ…

経営会議論?

6月に始まった枚方宿の片隅にポッンとたたずんでいた町家のリノベーションも暑い夏を乗り越えた頃に完成しました。それまで、一介のサラリーマンのおっさんと、一介の主婦だった私たちがこの空っぽの「ホワイトキューブの茶室」を何かで満たしてゆく未知の領…

コレクション論

2月に個展を開催いたしました「林 秀行展」無事終了いたしました。 会期に合わせてノートガーデンにはノートコレクションから林先生の「月影神殿」(奥)を設置させていただきました。 この作品は遡ることかれこれ20年近く前に手に入れたものです。仕事でい…

看板論3

社会の片隅の中で私たちのようなささやかなものであっても経済活動を営んで行くには、その決意表明として看板が必要であることは先の論で述べさせていただきました。 ノートギャラリーの看板も新調して心機一転のある日に出会った看板が「スナック おだまり…

茶室の思考論2

ギャラリーも何とかかんとか三巡目の年を迎えることができて、紆余曲折の塊みたいにして歩いてきた足取りも少し冷静になってきて思うのは、Note Galleryのこの空間はやはりギャラリーでもなくカフェでもなく「茶室」なんだと。 一介のサラリーマンとして美術…

卒論 論。

今年も卒業の季節が近づいて芸大、美大の卒制展が京都の美術館などでも始まりました。なかなか律儀に全部は拝見できないのですが、いろいろな告知に触れて若いみなさんの新たな息吹が気になることは気になります。 私の卒制は作品というよりこの場でも論じさ…

看板論2

ギャラリーをオープンしてから約2年半になりますが、よく考えたらというか、考えなくてもですが、ギャラリーの看板が無かったのです。「そんなアホな」といわれそうですが。あっ、いや、どこにも無かったわけではないのですが、正面玄関に無かったのです。。…

曼荼羅図論

昨年の夏。。。あっ。新年なのにいきなり昨年ですいません。とにかく昨年の夏、ちょっと用事があって立ち寄った寝屋川市役所で、お昼かなり過ぎていたのですが、地下にも食堂があるよ、と言われて行ってみました。普通のレストランなどと違って、なぜかこの…

「自論」論?

あっ、あけまして、おめでとうございますっ。こちらの「私芸術論」の方では、年末のごあいさつも、新年のごあいさつもまだでした。昨年中はいろいろとお世話になりました。また、本年も引き続きよろしくお願いいたします(*^_^*)この場では、「芸術」の手前、…