ホワイトキューブの茶室から-私芸術論―

京都と大阪の<まんなか>あたり/やや現代美術<寄り>のギャラリー/ここでは日常のあれこれが「芸術」になる<手前>を考察できればと。。。

経営会議論?

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6月に始まった枚方宿の片隅にポッンとたたずんでいた町家のリノベーションも暑い夏を乗り越えた頃に完成しました。

それまで、一介のサラリーマンのおっさんと、一介の主婦だった私たちがこの空っぽの「ホワイトキューブの茶室」を何かで満たしてゆく未知の領域、すなわちギャラリストとして「運営」&「経営」に挑むことになります。

ギャラリーの運営では、大阪芸大の先輩方が個展に名乗りを上げて下さって、未知の広野で立ちすくむ私たちを後押しして下さいました。本当に感謝です。

そして、ギャラリーの経営に関しては毎晩遅くまで経営会議です。あっ、そんな一般のいわゆる会議室で行う会議ではなく、家内とふたりで運営しているので「夫婦の会話会議」というか。。。

だから、夜中に目が覚めて布団に入ったまま天井見上げながら話していつの間にか寝てまたふと起きては話してとか、ご飯食べながら子供たちも横から意見言ったりとか、車に乗っているときとか、買い物しながらとか、とにかく朝から晩まで夫婦&家族の会話が全てノートギャラリーのことになっていました。
家族会議じゃなくて経営会議です。

歩き始めたばかりで、お客様も何もない私たちにとっては、茶室の呈茶機能として併設された+カフェの運営も日々の経営の鍵になっていました。

作品を見ていただいて、カフェでくつろいでいただいてお客様との関係を築いてゆくというか、みなさんに立ち寄っていただくきっかけにもなればと。

おもてなし、接客、お皿やカップなど食器の方向性、メニューのコンセプト、日々の立ち居振る舞い、販売、お釣りの準備、服装、その他何から何まで。。。

その形を築いてゆく手だてが全く手探りというか。経営を学んだわけでもなく、突然ギャラリーの現場で管理運営を担うことになった一介の主婦である家内にとっては全てが未知。なのでどんな些細なことでも徹底的に会議です。

当時、 大学受験を控えていた高校生から中学生、小学生の子供たちまで巻き込んでの家族会議、いや、経営会議です(^_^;)